2011/09/20

口内炎について

~早く治すためには~

 口の中の粘膜にできる口内炎には様々な原因によるものがありますが、大きく分けて
①ウイルス・細菌によるもの
②アレルギーによるもの
③咬傷や歯ブラシ、食物による物理的刺激によるもの
④自己免疫疾患
ということになります。当院を口内炎を主訴として受診される患者様に多くみられますのは①と③です。

chestnuts
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 口内炎は通常放置しても1週間程度で治りますが、痛みにより口腔内の清掃ができず、特に口内炎がプラーク中の細菌に接している状態では炎症が悪化しやすく治りにくくなってしまいます。1週間経っても小さくならない場合は悪性の粘膜疾患の事もありますので、炎症の程度や大きさも良く観察することが大切です。
 当院では、③と診断された場合で痛みを伴う場合にはレーザー照射で殺菌及び鎮痛を行っております。
 また、短期に治すためには口腔内清掃を徹底し、特に以下の食品を取り入れる事をお勧めしています。
 
ビタミンB2
(多く含む自然食品;牛乳・レバー・チーズ・緑黄色野菜・魚・卵など)
ビタミンB6
(ビール酵母・小麦胚芽・レバー・大豆・キャベツ・卵。ピーナッツ・くるみなど)
ビタミンB3
(レバー・赤身肉・ビール酵母・小麦胚芽・魚・卵・アボガド・イチジク・プルーンなど)
ビタミンC
(柑橘類・いちご・ブルーベリー・緑黄色野菜・トマト・カリフラワー・ジャガイモ・ピーマンなど)

 口腔内の清掃不足、喫煙を別として口内炎が頻発する患者様に共通するのが、菜食主義の方だということです。肉や乳製品には粘膜の健康に欠かせないビタミンが多く含まれているため、出来るだけ食品の中から摂取したいものですが、どうしても不足する場合はサプリメントで摂取量を補うべきと考えます。尚、ビタミンやミネラルは相互に機能して効果を発揮しますので、他にもビタミンB5、葉酸、ビタミンP、PABAなど、自然食品の中には効率よく機能させる多くの物質が含まれています。日常から偏りのない食事を意識しましょう。

小島歯科診療所
小島歯科診療所

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