2016/07/07

歯周病と全身疾患その1

〜歯周病菌とリウマチの関係〜

リウマチとは関節の滑膜が破壊されるために痛みを伴い、徐々に骨が変形していくという自己免疫疾患として知られています。最近の研究によればこの疾患は歯周病菌(P.g菌)と大きな関わりを持っていることがわかりました。
つまり、リウマチ患者さんの滑膜液からは歯周病菌のDNAが検出されたのです。
また、早期診断に用いるリウマトイド因子よりも、歯周病菌によって破壊されシトルリン化された歯肉に対する抗体(抗CCP抗体)の方が感度が高く、早期リウマチ診断に有用ということがわかりました。
リウマチを予防するためにも口腔ケアは大変重要です。

予防だけでなく、当院では既にリウマチに罹患した患者さんのリウマチ因子や炎症値などが歯周病治療することで改善されて行きました。もしもリウマチ患者さんで歯周病を放置されている方がみえれば、必ず歯周病を治してください。
改善されても2、3か月に一度は定期検診を行い、口腔ケアの継続をお勧めいたします。

位相差顕微鏡で口腔内細菌をチェックしましょう!

参考:リウマチ患者さんの口腔内
参考:リウマチ患者さんの口腔内
参考:良好な口腔内
参考:良好な口腔内

ホームへ先頭へ前へ戻る