2011/4/3

根の治療

~1番大変で大事な治療です~

根の治療は「根管治療」と呼ばれ、虫歯が進行して歯髄神経まで感染し、根の尖端から顎骨まで細菌が侵入している、もしくは侵入する可能性がある場合、歯髄神経ごと除去し、無菌化をした後に人体に無害な材料で密封し、細菌が増殖する余地を作らないようにすることを言います。予防の習慣が普及してきた現代でもまだ、歯科医院に通えない(通いたくない)方が慢性化して治りにくくしてしまう場合があります。また、虫歯をつめた箇所から痛みもなく徐々に神経が壊死して、気づかない場合もありますので、歯科医院で定期的にチェックしましょう。

抜去歯(上の親知らず)
抜去歯(上の親知らず)

◀写真をクリックして拡大してください
これは歯の根を掃除するときに開けた穴を上から見た様子です。一見3つの「根管」と言われる神経の入っている管を発見できます。

しかし実際は右上の根管の下に小さな根管があり、4根管です(マイクロスコープでも確認済み)。これを見つけるのがプロの技ですが、様々な理由で狭窄していますので、本当に大変です。その他にも分岐したり癒合していたり、様々な根管形態と臨床で向き合っています。

最新の治療について

このように根の中は複雑であり、汚染源を残す事が再治療の原因の一つです。マイクロスコープを使用することで根管内の汚れや亀裂、副根管の存在をより正確に把握し、再治療を出来るだけ避ける事ができます。
マイクロスコープ詳細

マイクロスコープ「プリマ」
マイクロスコープ「プリマ」

唾液による根管内への細菌流入を防止する工夫

歯種に応じたラバーダム
歯種に応じたラバーダム

※今のところゴムアレルギーの患者様には行えません
※口呼吸等によりお辛い場合は簡易防湿でも行っております
※歯の周りの封鎖の条件が厳しい症例には行えない場合もあります

早く安全に治療できる工夫

根管長測定器と根管拡大用機器
根管長測定器と根管拡大用機器

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